今回ご紹介する心理学用語は『古典的条件づけ』です。
皆さんは、酸っぱい食べ物を見ただけで、よだれが分泌させる経験をする人も多いのではないでしょうか?
それがまさに『古典的条件づけ』と呼ばれる現象なのです。
古典的条件付けとは?
人間の身体の動きのすべてを自分の意思で決めているわけではありません。人や動物の身体は、先行する刺激に対する反応で無意識的に動く場合(生理的反応)が多いのです。
食べ物を口に入れると、自然と唾液が出ます。このように外部からの刺激によって、無条件に生じる先天的な整理反応(反射)を無条件反射と呼びます。そして、食べ物を見ただけで唾液が出るといった、経験によって後天的に獲得する反応(反射)を条件反射といいます。
刺激と反応の関係を利用すれば、意図的に任意の行動を起こさせる事ができます。
もともと無関係の刺激と反応の間に意図的に結びつきをつくることを条件づけと呼びます。唾液の分泌など無条件反射に依存する条件づけを『古典的条件づけ』といいます。
よって、人や動物のあらゆる行動は、刺激に対する整理反応にすぎないとする行動主義の主張の基礎を築きました。
パヴロフの犬の実験
心理学者「パブロフ」は犬に、エサを与えると同時にベルを鳴らすことを繰り返しました。
その結果、犬はベルが鳴ればエサがもらえることを学習します。(条件づけ)
そうした後、パブロフがベルを鳴らしただけで犬は唾液を出すようになりました。
コメント