この記事では生活に役立つ心理学用語の紹介をしています。
今よりも生活の満足度を上げたい方はご一読いただけたら幸いです。
今回ご紹介する心理学用語は『試行錯誤学習』です。
この記事を読むことで、『試行錯誤学習』について学ぶことができるとともに、日々の生活に『試行錯誤学習』を取り入れる方法を知ることができます。
試行錯誤学習とは?
問題に対して、行動を起こし、成功と失敗を繰り返しながら、適切な解決策を学習することを『試行錯誤学習』といいます。行動の結果、うまくいった方法(成功体験)は繰り返しやすく、反対にうまく行かなかった方法(失敗体験)は繰り返さないようになっていきます。
試行錯誤学習を生活に落とし込む
突然ですが、みなさんは新しいことにチャレンジしようとしたけど、結局、三日坊主で終わった経験はありますでしょうか?
その原因の多くが、うまくいった経験(成功体験)が少ないことが上げられます。
・副業で月10万稼ぐ!
・ダイエットして今より10㌔痩せる
・筋トレを毎日の習慣にする
みなさんの中にもこういった目標を立てて失敗した経験がある人も多いのではないでしょうか?
目標が大きすぎると、成功体験の少ない私たちは繰り返し行動することができないのです。
そして、その失敗がうまくいかなかった方法(失敗体験)となり、目標に対して行動できなくなってしまうのです。
つまり、目標を小さく簡単にできることに設定し、その都度、目標を設定してあげれば良いのです。
先ほどの目標を例に出すと、
・どの副業にするか決める
・ダイエットする理由を明確化する
・毎日腕立て伏せを10回する
初めは、こうした小さい目標を設定してください。そして、達成するたびに新しい小さい目標を立てることを意識していただけると良いです。
小さい目標を達成するたびに、それが成功体験となり、『試行錯誤学習』の効果によって継続できるようになるのです。
この記事を読んで頂いた皆さんならこれから目標が頓挫することなく、少しずつ生活をよくしていく事ができると信じております。
ソーンダイクの猫実験
最後に、『試行錯誤学習』を発見した実験を紹介いたします。
心理学者ソーンダイクは、空腹の猫を仕掛けのある箱に入れ、箱の外にエサを置きました。箱の中には、紐が吊るしてあり、引っ張ると扉が開く仕組みになっています。猫は紐に触れたり、紐の先に取り付けられた踏み台に乗ったりして、あるとき偶然、扉を開くことに成功します。そして猫が箱の外に出たら、すぐにまた箱に入れます。これを繰り返し行うと、猫は無駄な行動はしなくなり、すぐに紐を引っ張るようになりました。この結果が人にも同じように言えて、実際の行動と、その結果を結び付けて学習していることを発見したのです。
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